どんな子供に必要?ソーシャルスキルトレーニングの内容と効果

近年、教育の現場でも、いじめや不登校の解決に関わる改善策のひとつとしてソーシャルスキルトレーニング(SST)が注目されています。

ソーシャルスキルトレーニングの概要や、どんな子供に必要なスキルであるかなど、基礎的なことをまとめてみようと思います。

我が家の場合は不登校気味の子供の気持ちを少しでも軽くするためにソーシャルスキルトレーニングを学ぶことにしました。

同じような、子供に関わる悩みを持つ方のお役に立てることを願ってます。


ソーシャルスキルトレーニング(SST)とは?

ソーシャルスキルトレーニングは、人が社会で他人と関わり合いながら生きて行く際に必要な技術を、習得する練習のことです。

ソーシャルスキル自体は、生きて行くためにみんなができてふつう、と考えられる能力だと思うのですが、実際にそれを自然なかたちで使っていけるかどうかは個人差があります。

例えば内向的過ぎてお友達の前で自分の気持ちを言えなくなってしまう子や、自分の欲求を抑えられずに周りの子にわがままを押し付けてしまうなども、ソーシャルスキルが不足している状態だと思います。

もともとは、発達障害などの影響で、ソーシャルスキルをスムーズに身につけられない場合に、それを補う目的でソーシャルスキルトレーニングが行われてきたようです。

それが近年では、発達障害というくくりではなく、知能などに問題がないのに、社会生活においてうまくいかない部分がある子供にも適用されるようになってきたようです。

どんな子に必要?ソーシャルスキルトレーニング(SST)の対象

いろいろなサイトや本を見てみたところ、一般的には以下のような子にソーシャルスキルトレーニングが有効だと言われているようです。

もちろん以下のタイプがすべてというわけではありませんし、逆に以下のタイプに当てはまってもあまり効果が望めない場合もありますので、専門機関や先生のご意見をいただくのが良いと思います。

  • あいさつができない
  • 自分の気持ちや意思を表現するのが苦手
  • 周りの空気を読むことができない
  • 得意なことと苦手なことなどの偏りが大きい
  • 気に入らないことがあるとすぐにキレる
  • 集中していられる時間が短い
  • 人と話しをする時に目線を合わせるのが苦手
  • 自由時間に何をしたら良いのかわからない
  • 親切心などが理解できない
  • 集団で遊ぶ遊びが苦手
  • 人の気持ちを想像することが苦手

周りのことが気にならない子や、本人がコミュニケーション等でつらさを感じていない場合は、ソーシャルスキルトレーニングはあまり効果的ではないそうです。

それと、近年では、ソーシャルスキルが不十分であるが故に、不登校やいじめ問題が起きることも多いと指摘する先生もいらっしゃるようですので、そういった問題が起きている場合にも、ソーシャルスキルトレーニングの必要性を検討してみる余地はあると思います。

ソーシャルスキルトレーニング(SST)を子供に受けさせたい!どこでどんなふうに行われるのか

もとは発達障害のケア等のために使われることが多かった、ということからもわかるように、ソーシャルスキルトレーニングを受けられる場所は、病院や療育施設等が多いようです。

ただし、療育等の専門機関ならどこでも受けられるというわけではなく、対応していないところもあります。

その子の弱い部分、苦手な分野に合わせて対応するためにはそれなりの専門知識も必要なんだろうと思いますが、日常生活の中に取り入れていくことも可能なようです。

また、民間の機関で受ける場合にはそれなりの費用もかかるそうですので、もし療育機関等に相談する場合には、事前に費用面のお話も聞いておくと安心だと思います。

実際私も、学校の先生からお話を聞きましたが、我が家から電車やバス等を使って通える範囲にある療育施設で、ソーシャルスキルトレーニングに対応している場所だと、一番安くても1回あたり数千円以上の費用がかかると思いますとのことでした。

具体的にはどんなことをするの?トレーニングの内容

もともと療育の分野で行われてきたトレーニングなので、それぞれの子に合わせるために、様々な方法があるようですが、基本的には、他人との関わりをスムーズにするための練習です。

人間はこんな場面でどう思うものかな。どう感じるものかな。というのを、絵やストーリーなどで客観的に見せて、より良い対応や表現方法を話し合っていくというようなものが多いようです。

amazonでも、ソーシャルスキルトレーニングに利用する「絵カード」がたくさん販売されています。

ソーシャルスキルトレーニング(SST)に使用する絵カード

こんなときにどうする?というシチュエーションに対する対応を答えてもらって、自分の言葉で気持ちを表現する練習をしたりもします。

他にも、語彙を増やすためになぞなぞやしりとりなどを行う場合もあります。

原則として、大きな目標達成にだけ焦点を合わせずに、日々のやりとりの中での小さい目標が達成されることに目を向けて、ほめてのばしていくことが大切だそうです。

その場でほめるだけでなく、日々の成果として、できたことを表にしてみたり、カレンダーにチェックしていったりして、本人にも自分の成長が見えるかたちにしてほめるという方法をとる場合もあります。

それと、自分の気持ちを表現するのがうまくできない子のために、周りが意識的に、察しすぎないようにするというのも一つのトレーニングになるようです。黙っていても察してもらえるなら、自分から表現する必要性があまりないからです。

始まりは子供の不登校|私がソーシャルスキルトレーニング(SST)を勉強するきっかけ

私がソーシャルスキルトレーニングを勉強することになったきっかけにも触れておきます。

我が家の3人の子供たちのうち、2番目は学校が苦手で不登校気味です。

2017年の春、クラス替えで先生が変わったのをきっかけにだんだん学校が苦手になり、教育委員会の教育相談や、小学校の先生方にいろいろとご相談させていただいています。

1年以上たった今も、ひとりで学校に行くことができずに毎朝私が学校まで送り、自分の教室に入るのも大変な状態です。

知的にはなんの問題もないのにコミュニケーションに苦手があるという、この状態を改善するにあたって、ソーシャルスキルトレーニングが有効だろうというご意見をいただき、2018年の春から実践することになりました。

うちの場合は、学校の通級に通うことにして、そこで実践していただくという選択肢になりました。

先生方のお話を聞くほか、本やネットで情報収集をしていますが、今後家庭でもソーシャルスキルトレーニングを取り入れて、少しでも子供本人の負担を軽くできたらと思っています。

まとめ

ソーシャルスキルトレーニングは、コミュニケーションに課題がある子供の気持ちを軽くするためのトレーニングだと考えています。

他の子供たちがふつうにできることがなかなかできない。でもその理由がわからなくて、本人も親も苦しい。そういう状態を少しでも改善していける可能性があるなら、やっていきたいです。

いろいろ調べて、かたち通りの方法を試していくのも良いと思いますが、私自身が調べた過程で思ったのは、まずは子供を肯定してあげることが大切だなということです。

これは別のコミュニケーションの勉強会で出た話ですが、「そのままの自分」を自分自身が認めて受け入れることができれば、生きるのは格段に楽になるそうです。

それが子供の場合は、自分自身で受け入れることよりも、親から認められ、受け入れられることに大きな意味があるのだと思います。

そして、子供をそのまま受け入れてあげるためには、親も、自分自身を受け入れてあげることが重要になります。

私が我が子のコミュニケーションの問題に直面している今この状態は、決して子供だけの問題ではなく、私という人間にとっては私自身の問題なのだと思います。

この機会を、子供と寄り添い自分自身にも向き合うことで、活かしていけたらと思います。

同じような悩みを持つ方に少しでもお役立ていただけたら嬉しいです。

最後までお読みいただきありがとうございます。
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