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作文の書き方にはコツがあった!小学生向けの基本を確認します

小学生の作文の書き方

小学生になると作文を書く機会が出てきます。でも自分の考えを文章にするなんて、慣れないうちは大変ですよね。

何をどう書くかわからずに途方に暮れたり、なにやら個性的な作文に仕上がっていることもあります。うちの子が1年生のときに書いた文章など、かわいすぎて写真撮って保管してあります。笑

小学生くらいの子供たちの作文は、子供らしさが出ていてほほえましいのですが、子供本人が苦手意識を持ってしまうと、作文が苦痛になってしまいます。

我が家の場合は3人のうちどの子もそんなに作文が得意ではないので、家で書く場合にはサポートすることが何度かありました。

その際の経験と、ネットからの情報などを交え、作文の書き方の基本をまとめてみたいと思います。

読書感想文の書き方に興味がある方はこちらの記事も参考になさってください。

簡単な読書感想文の書き方|作文が苦手な小学生に試してほしい

何について書く?まず作文のテーマをはっきりさせる

小学生の中でも低学年の子の場合、文章を書き進めていくうちに、自分が何について書いていたかわからなくなってしまうことがあります。

休日の出来事について作文を書くとしても、休日に経験したさまざまなことの中から、自分が何について書くのかをはっきりさせたほうが考えやすいと思います。

どこかに出かけた、というイベントの作文を書くにしても、朝の準備のことから丁寧に書いていったら、そのイベントの中のどこが一番大切だったのかわからないままの報告のような文章になりかねません。

もちろん、報告するように丁寧に文章を書けることもステキだと思いますので、それはそれでほめてあげると良いと思います。

でもせっかく作文を書くなら、そのときにその子が何を思い、どんな気持ちになっていたのかが表現されているほうが、あとあと見返したときに感慨深いものになると思います。

「昨日水族館に行ったことを書く!」

と言われたら、ママがまずその話についてお子さんに質問などして、書く内容を引き出してあげると、作文にする内容が本人の頭の中でも整理できてくるかもしれません。

お子さんの心に一番強く残った思い出はなんなのか、そういうものは、実はすぐ近くで見守っている親であってもわかっていなかったりします。

内容をまとめて頭の整理!作文用紙に向かう前にまずメモ

作文に書くテーマが決まったら、その内容をもう少し細かく考えていきましょう。

テーマが決まっただけでいきなり作文用紙に向かうのではなく、まずはいらない紙やノートに作文にする内容をメモしてまとめていきましょう。

小学校低学年のお子さんの場合は、ママがお子さんに質問しながら考えや思いを引き出してあげて、それをメモ書きするのを手伝ってあげても良いと思います。

よく言う基本的な部分だと、「いつ」「だれが」「どこで」「何を」「どのように」という要素を埋めていくのがわかりやすいと思います。

それらの要素を埋めていくだけである程度の文章量になりますので、低学年の子の場合はこの部分をきちんとカバーし、それプラス本人の気持ちや感想が伝わる文章になっていればOKだと思います。

「作文を書く」という意識はいったん置いておいて、心に残ったことや楽しかったこと、印象に強く残っていることについてメモするようにすると、のびのびした表現につながると思います。

五感や気持ちが動いたポイントをはっきりさせる

まだここでも作文用紙には向かわずに、もう少しメモしてみましょう。

作文に書く内容ははっきりしたとして、その出来事の中でもお子さんの気持ちが一番動いたのはどこでしょうか?

何が一番面白かった? あるいは、びっくりした? お子さんの気持ちが一番大きく動いたポイントをはっきりさせることで、作文の文章がぐっと伝わりやすくなります。

例えば水族館に行って一番面白かったのは何だったでしょうか。

「ジンベイザメがすごく大きかったことに驚いた」とか「サメという名前なのに全然強くなくてサメっぽくなかった」とか「イワシが大群でキラキラしていてキレイだった」とか、心が動く感動ポイントは人それぞれです。

あるいはお子さんは、大人からしたら「え?そんなにつまらないこと?」と思ってしまうようなところに心を動かされていることもあります。でもそれも否定せずに受け止めてあげてくださいね。

大人みたいな文章を書くことが目的なわけではないので、お子さん本人の思いを受け止めてあげるだけで十分だと思います。^ ^

なんでも良いから心が大きく動かされたポイントを大きく扱うことで、作文の文章に個性が生まれ、読むひとは、その作文を書いたお子さんのことをより理解できるようになるのだと思います。

また、お子さんが一番感動したポイントがはっきりしたら、それについて作文の最初に書いてみるというのも伝わりやすい文章になって良いと思います。

よく言われるのは、作文の冒頭を「かぎかっこ」で始めるというものです。

「すごい!」
ぼくは思わずそう声に出しました。昨日食べたカニと同じカニが、水そうの中でゆっくりと動いていたからです。

あくまで例です。笑 作文の冒頭で感情の動きを発した言葉で表現すると、読む側は「なんだろう?」と引き込まれます。

だらだらは厳禁!文を短くして文章のマナーをそろえる

文章を書く時に、慣れないうちはひとつひとつの文章を短くしたほうが伝わりやすくなります

小学生くらいの子だと、長い文章で書こうとするとどうしても主語と述語があやふやになってしまったり、接続詞がおかしくなってしまうことがあります。

そういう細かいところに気をつかうのも国語の勉強になって良いかもしれませんが、作文に慣れないうちは特に、短めの文章を並べるようにしたほうが間違いはないと思います。

ぼくは運動がとくいだから山登りなんてよゆうだと思っていたけど、登ってみるとすごくきつくて、でもきついと言うとお姉ちゃんに笑われるので、がまんしてがんばりました。

と書くよりも、

ぼくは運動がとくいだから山登りなんてよゆうだと思っていました。でも登ってみるとすごくきつくてびっくりしました。きついと言いたかったけど、言うとお姉ちゃんに笑われるので、がまんしてがんばりました。

くらいに、文章を短くしたほうがわかりやすくなると思います。

文章同士のつなぎ方や接続詞について考えながら書いてみると、作文が上手になっていきます。

接続詞は小さいうちはなかなか扱うのが難しいのですが、文章を嫌いにならずにとにかくどんどん書いたり、本を読んでいくうちに自然と学んでいけます。

まずは文章を書くことや作文というものに対して苦手意識を持たせずに、のびのびと文章表現をすることから始めると良いのではないでしょうか。

まとめ

うちの子たちは作文があまり得意ではなかったので、途方に暮れていた時期がありました。

そのままほったらかしにしていたらぐずぐずするので、最初は仕方なく手伝い始めました。ですが、やってみると、大人でも文章を整理してから書いていくって大事だなと改めて考えさせられました。

お仕事の種類にもよりますが、大人になっても文章を書く機会があるかと思います。

私の場合は資料や企画書などで文章での表現が必要になる場合がありますし、それらの書類の全体のまとめ方や順序の組み立て方は、子供の作文と同じ延長線上にあるように思います。

人間が生きていくにあたって、文章だったり言葉だったりで「自分」について表現することは不可欠です。そして、人間ほど、表現の方法をたくさん持っている生き物は他にいません。

小学生にとって作文を書くというのは、そんなに楽しい作業でないかもしれません。せめて苦手意識を持たずに、楽しい気持ちでやっていけるようにサポートできたらいいなと思います。

少しでもみなさんのお役に立つ情報になれば幸いです!

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