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「将来の夢」という作文、自分自身が子供の頃にも書きましたが、今の子供たちも学校で書く機会があります。
文章の書き方の練習や、自分の気持ちや考えを表現する方法を学ぶにあたって、「将来の夢」という作文を書くことはとても効果的なのだと思います。
ですが、自分のなりたいものややりたいことが明確に決まっていない子にとって、これほど書きづらいテーマはなく、サポートする親のほうもなかなか大変ですよね。
今回は、子供に「将来の夢」という作文を書かせる際の考え方のコツをお伝えします。
作文が進まないお子さんのサポートをするにあたって、参考にしていただければと思います。
まず原稿用紙をしまって白い紙を1枚用意しよう

原稿用紙はいったんしまっちゃいます!笑
なぜかというと、文章を書くためにはその組み立てをメモすることから始めたほうが整理しやすいからです。
作文用紙を前にして、とにかく何か書くという行動から入ると、文章の整理はできませんし、考えをまとめることも難しいと思います。
白い紙と鉛筆1本だけ用意して、お子さんと話すことから始めましょう。
ここから先は、お子さんと話しながら、お子さん本人に白い紙にメモしてもらっても良いですし、難しいようならメモすることを手伝ってあげてください。
まず白い紙に縦横に線を1本ずつ引いて、紙を4分割します。
左上:お子さんの将来の夢は決まっていますか?

まずこの確認からしなくてはなりません。「将来の夢」と言われて、お子さんはすぐに答えられるでしょうか?
答えられるなら、それを紙の左上の四角に書きます。
答えられない場合は、左上の四角は空欄のまま、以下について話し合いながら右上の四角にメモしていってください。
- お子さんの好きなこと。楽しいこと。
- お子さんの得意なこと。上手なこと。
- お子さんのやりたいこと。
このうちのどれかに当てはまることをさがしてみてください。
それがわかったら、その得意分野の先に想像できる大人像や職業について話し合ってみてください。どんな職業があるのか一緒に調べてみると良いと思います。
どうでしょうか。なりたい大人、やってみたい職業は浮かんだでしょうか?
例えば、絵を描くのが得意だから絵を描く仕事をしたい!と言われたら、「イラストレーター」というお仕事があります。お話を考えるのも好きなら「漫画家」が浮かぶかもしれません。
同じ「絵を描く」でも乗り物や建物の絵が好きな場合は建築物に興味があるかもしれませんし、絵というよりもきれいな色を塗ったり色の組み合わせが好きなら「デザイン」かもしれません。
職業のヒントをさがしながら、お子さんが具体的に想像できるお仕事や生き方について話し合ってみてください。
それで決まったものがお子さんの「将来の夢」です。決まったものを左上の四角に書いてください。
右上:その「将来の夢」に決めた理由を整理してみよう!

では次に、その「将来の夢」に至るまでのところを少しさかのぼります。
上の項目で「将来の夢」を決めるために話し合い、右上の四角に書き込めていれば、それが理由になります。
初めからお子さんが「将来の夢」を答えていた場合は、右上の四角は空欄だと思います。なぜその夢に決めたのか話を聞いて、右上の四角にメモしてください。
現実的なエピソードや、目標とする人物がいる場合は、思い浮かぶ話を断片的で良いので書いていきます。
例えば、「獣医さんになりたい」のは「動物が好きだから」だったとします。
「動物が好き」なのは特にどんな動物と触れ合ったときに(あるいは見たときに)「動物が好きだ」と思ったのかを掘り下げて、そのエピソードをメモします。
「警察官」になりたい理由が「かっこいいから!」だとしたら、「いつ、どこで、何を見てかっこいいと思ったのか」などと掘り下げることができます。
ここまでで、左上(将来の夢)と右上(夢の理由)が埋まったかと思います。
左下:実際に夢を叶えた自分を想像してみよう!

次は左下の四角に、その「将来の夢」を叶えた自分がどうなっているか、想像しながらメモしていきます。
売れっ子の漫画家になって連載の締め切りに追われて忙しくしているかもしれません。
獣医さんになって、自分でも犬と猫を飼いながら、毎日動物たちの健康のために働いているかもしれません。
警察官になってパトカーを運転したり、お年寄りや小さい子を助けて街の平和のために努力しているかもしれません。
具体的に何をしているか。どんな場所で、どんなふうに暮らしているか。どんな気持ちでいるかなどを想像してください。
それらを左下の四角に思いつくままにメモしておきます。
右下:「将来の夢」のために今何をすべきかを考える

残るは右下の四角です。ここに、「将来の夢」を叶えるために今すべきこと、これから進むべき道を考えて書いていきます。
絵の才能を開花させるなら、たくさん描いたり、美術館などでお手本となる絵や芸術に触れたりすることが大事かもしれません。
獣医さんになるためには「獣医大」に行く必要があります。獣医大はどんな学校があるのか。それらの学校に入るためにはどんな高校に行くのか。その高校に入るには今からできることはあるのか。
警察官になるために今できることは何か。「こんな警察官になりたい」という具体例が出ていたなら、そうなるためにはどんなことを知り、どんなふうに生きていけばいいのか。
まず今すぐにできることは何なのか。あるいは、今から考えていかないといけないことは何か。調べないといけないことはあるのか。
それらを右下の四角にメモしたら、白い紙の4つの四角はすべて埋まったかと思います。
あとは組み立てるだけ!メモを文章にしていこう

白い紙にメモしたことを、左上(将来の夢)→右上(夢の理由)→左下(夢を叶えた自分)→右下(夢のために今できること) の順に文章にしていきます。
メモしたことを見返して、これはちょっと関係ないかも?余計かも?と思う部分があればバツをつけて消しても良いと思います。
この部分は文章で詳しくかけそうだな、頭の中で整理できたなという部分を残して、それを文章にしていきます。
- 私の夢は「 」です。
- その理由は「 」だからです。
- 夢がかなった自分は「 」という感じになっていると思います。
- 夢を叶えるために「 」をしていこうと思います。
というような話の流れで、メモしたものを文章として組み立てていけば、「将来の夢」という作文ができあがるはずです。
このひとつひとつの項目をできるだけ詳しく説明していくと、よりわかりやすい文章になっていきます。
「将来の夢」作文用テンプレート無料ダウンロード
上で説明している内容を記入する専用のテンプレートを制作しました。
ただの白い紙に書くだけで十分なんですが、お子さんによっては、説明の文字や枠があるほうがやりやすい場合もあると思います。
2ページ構成で、1ページ目は、上で説明している項目を記入する、4分割してあるシートです。2ページ目は簡単な説明です。
もしお役に立つようでしたらダウンロードしてご使用くださいませ。
まとめ
「将来の夢」という作文を書くにあたって、たいていの場合に当てはまる書き方をご紹介しました。
もちろんこれに限らず、自分から書きたいことがあればどんどん書いていけば良いと思いますし、この型に当てはめることが必要というわけではありません。
文章はいきなり書き始めると、大人だって整理できなくなったりします。まずメモをとって、自分の頭の中を整理してから書くようにするとわかりやすくできます。
私は未だにこのblogの文章を書くときにもまずメモを取りますし、仕事で企画書を書く際にもメモをして整理してから書き始めます。
日記のような自分しか見ないものであれば、思いつくままにだらだら書いても構わないと思いますが、人に見せるものは、まず整理して書くと書きやすいと思います。
お子さんの「将来の夢」の作文が、みんなに伝わるステキな作品として完成しますように!^ ^
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