現在では、一般的に言う「健常児」の子供たちに一応はついていけていると判断され、通常学級の中で日々元気に過ごしていますが、我が家の末っ子は発達に遅れがありました。
言葉が遅く、それ以外の発達にも全体的な遅れがあり、小学校入学前の数年間は療育に通っていたこともありました。
小学校入学前の検査でもまだ遅れがあるという結果だったので、通っていた園の先生に相談して、支援シート等を小学校に提出して対応しました。
そんな状態だったので、小学校に入学するまでの間は日々心配で、いろいろなところに相談して、なんとか他の子と同じ程度のことができるようにならないかとやきもきしていました。
当時、同じような悩みを持つママさんと情報交換していた際に伺ったのが、意外なお話でした。
元気に遊ぶことが一番だと思っていたのに…
そのお子さんはうちの子のようなはっきりとした遅れがあるわけではなかったのですが、ママが熱心な方で、繊細なお子さんを心配して、少しでもその子が楽に生きていけるようにいつもサポートされていました。
未就学児の間はお友達とたくさん遊ばせて、親がしっかりと寄り添ってあげることが、小学校入学以降の情緒の安定につながるというような考えの保護者が私の周りには多く、そのママもそれに近い考えだったと思います。
子供の遊びにも熱心に付き添われ、お子さんの声を聞き逃さないよういつも耳をすませて近くから見守っているようなやさしいお母さんです。
そのお子さんに、小学校入学前に、子供の発達の分野では周囲の保護者によく知られていた小児科で、発達関連の検査とカウンセリングを受けさせたそうです。
その際に先生から言われたのは、今までの育児でしてきた考え方をくつがえされるようなことでした。
「遊ばなくていいからとにかく勉強をさせてください。」
先生からそう言われ、とてもびっくりしたそうです。
のびのび遊ばせることがその子のためになると思って育児をしてきたのに、遊ぶことよりも小学校入学までの間にとにかく先取り学習をさせなさいと言われたら…。
私も、子供が小さいうちはたくさん遊ばせて、体をしっかり使うことが重要だと思っていたので、このお話を聞いたときはとても驚きました。
どうして「勉強」が重要?先生のアドバイスの真意
その後、周りのママ友さんたちにも話を聞くと、その先生は同じようなアドバイスを他のおうちに対してもすることがあるようでした。
小児科の先生が「遊ぶよりもとにかく勉強」と言った真意は次のようなことでした。
先生がお子さんの発達の検査やカウンセリングを通して、その子について「一般的な健常児と比べるとなんらかの課題がある可能性がある」と判断した場合、お友達とのコミュニケーションでトラブルが起きた場合のことを懸念しているようでした。
例えば、繊細なお子さんが、学校でなんらかのきっかけで、お友達とのコミュニケーションでトラブルになったり、気持ちが傷ついてしまうことが起きたときにどうなるか。
お友達と関わることが喜びでなくなり、加えて、「学校の勉強がわからない」となった場合、もうその子は完全に学校に行くのが嫌になることが予想されます。
先取り学習によって学校の勉強をしっかりと理解し、余裕を持って授業を受けることができるようにすることで、例えお友達とトラブルが起きたとしても、不登校になることがないようにという配慮だったようです。
正解がわからないからこそ親がすべきこと
周りの子供たちと比べて発達に少し遅れがあったり、繊細であったり、神経質であったりする場合に、必ずしも今回のような「先取り学習をさせる」という対応が正しいのかはわかりません。
ただ、それをすることによって何かが改善される可能性はもちろんありますし、あるいは逆に、勉強させるよりもひたすら子供同士で遊ぶことがプラスになるケースもあると思います。
どちらが正解かはわかりませんし、それらとはまた違う選択肢もいろいろとあると思います。
そんな中、そのお話をしてくれたママ友さんたちが立派だなと思ったのは、いろいろな可能性を考えて、我が子のためにたくさんの情報を集め、小児科の先生にも相談に行き、それ以外にもいろいろな関わりをもってたくさんの人に我が子について相談をしていたことです。
私は彼女たちほど手厚く子供をサポートできていなかったかもしれませんが、いろいろなひとと育児の話をしていたからこそ、その小児科の先生の指導法について知ることになりましたし、その後それについて他のママたちにも意見を聞くことで、先生の真意がどういうことであったかも知ることができました。
自分の子供になんらかの不安があったり、課題があるかもしれないと思うときは、できるだけひとりで抱え込まずに誰かに相談することが重要なのではないでしょうか。
まとめ
たまたまですが、このお話を聞く数ヶ月前から、発達に遅れがあるうちの末っ子は公文の算数と国語に通い始めていました。
レベルに合わせてやっていける学習ならば、本人の負担にならずに、小学校入学前から学習習慣をつけられるのではないかと考えて公文の先生に相談したところ、発達に遅れがあるなら尚更公文は効果的だからと言われ、試しに始めてみたのでした。
同じ年の他の子よりもいろいろなことができず、私も毎日公文の宿題に付き合って、とても大変だったことを覚えています。
タイミングや相性もあるのかもしれませんが、うちの子の場合は、公文を始めてからの発達の伸びは親から見ても明らかにわかるほどでした。
今思えば公文以外のものでも、レベルが年齢で制限されていない教材であればよかったのだと思います。
つまり、「この年の子にこれ!」という考え方ではなく、難しければすごく簡単なところから始められたり、そのときの調子やレベルによって、難易度を容易に変えられる教材であれば同じような効果があったのではないでしょうか。
公文は費用がそれなりにかかりますので、もし通信教材で近い効果を狙うなら「がんばる舎」あたりが良いと思います。
月額800円と安い上に、幼児コースから中学生コースまであるので、無料体験で問題のレベルや傾向を見てから、その子のレベルと照らし合わせて該当しそうな学年のものを申し込めば良いと思います。
私個人的には、発達に遅れのある子が入学前にすべきことが、勉強だけとは思っていません。実際私は、できる限りたくさんお友達と遊べるように、毎日公園に付き合っていました。
ただ、先取り学習することによって我が子の感覚の一部が急速に開花していったのを目の当たりにしているので、根気よくつきあってあげてその子のレベルやペースに合わせて勉強するということにも意味はあると思っています。
数年前の私と同じような悩みを持つ保護者の方にとって、少しでも参考になる記事になっていれば幸いです。
▼がんばる舎についての記事はこちらです。
小学生の教材が月800円!がんばる舎の無料体験はこちらから申し込めます
コメントを残す