小学生になると、夏休み前あたりに、日記を書くという宿題が出たりします。
自分の言葉で文章をまとめたり、自分の言いたいことを伝えるって、大人になってからもずっと必要になる大事な技術。その基礎となるのが日記なんだと思います。
ですが、文章が苦手な子や、考えをまとめるのが苦手な子にとっては、いったい何をどう書けば良いのやらさっぱりわからなかったり。
学校の先生がきちんとサポートしてくださるとは思いますが、先生ひとりに対して30人以上の生徒がいる教室の中で、ひとりひとりに対して十分なケアをしていくのはなかなか難しいのではないでしょうか。
ある日なにげなく子供のノートを見たら、「これのどこが日記ですか?」と言うような不思議な文章が書かれていて度肝を抜かれることも。笑
家庭でムリなくできる範囲で、少しでも子供のサポートをして、子供が「日記」というものに対して苦手意識を持たずにいられるように手伝えたらいいなと思い、日記の書き方をまとめてみることにしました。
日記を書くときの基本!出来事の概要を伝える
日記なんてその日にあったことを書くだけなんだから簡単じゃない!と思ってしまうこともあるのですが、小学生、特に低学年の子にとっては、出来事を他人にもわかるように文章で表現するということが、結構難しかったりするようです。
物事を文章としてまとめる際の基本は以下のような感じです。
- いつ
- だれが(だれと)
- どこで
- なにをした
これをまず冒頭で述べることで、出来事の概要はほぼ伝わります。
あとは内容を少し詳しく説明したり、その時に思ったことを書いたりすれば、小学校低学年くらいのお子さんの日記は完成します。
大人からするとこの作業はそんなに難しいことではないのですが、この基本形がわかっていてもなお、子供にとっては書くのが難しかったりします。
メインとなる出来事をはっきりさせておく
その日にあったことを書くのが日記なので、特にそのためにおでかけしたりイベントに参加する必要はないのですが、何をメインに書くのかを決めておくと、読む人に伝わりやすい日記になります。
例えば、「今日学校から帰ってきた後に友達と遊びに行きました。」という出来事を伝える場合に、お子さんが一番印象に残ったことがなんだったのかをはっきりさせてあげて、それを伝えるために書くというふうに考えると、頭の整理をするのが少しだけラクになるかもしれません。
ですが、そういうふうに書くんだよ、と言葉で伝えてもなかなか上手にできなかったりします。
そんなお子さんのために、必要な箇所を埋めていくことで日記の下地ができるテンプレートをつくってみました。
これを埋めて、それを見ながら日記を文章としてまとめることで、少し書きやすくなるのではないかと思います。
穴埋め式で簡単に日記が書ける!無料テンプレート
「Download」の文字をクリックするとダウンロードが開始します。
小学校低学年用 日記テンプレート 無料ダウンロード
いつ、だれが、なにを、などの基本的な文章構成を記入してもらうテンプレートです。2枚つづりになっていて、2枚目には「こんなふうに書けるといいかな」という見本の文章が入れてあります。
見本は参考ですのでお子さんに見せる必要はありません。お子さんがどうしても記入することができない場合には、保護者の方がお子さんに質問しながら、書きたいことを引き出してあげてください。
小学校高学年用 日記テンプレート 無料ダウンロード
高学年の場合は、低学年の子の場合と同じような要素で文章を組み立てるにしても、印象に残った部分に焦点を合わせたり、「未来にどう活かすか」「将来にどう役立てるか」などの、考察が入ると良いのではないかと思います。
日記テンプレートは頭の整理として使っていただいて、記入してからそれを見直し、中でも自分の気持ちが一番動かされた部分はどこなのかをさがして、それをメインに文章にしていくと良いのではないかと思います。
まとめ
文章を書く際には、書きたい項目やメインにすることをメモしてまとめるとやりやすいと思います。
上にあるテンプレートがなくても、文章構成に必要な要素を自分で紙にメモするだけでも十分だと思います。
ただ、特に低学年の子の場合は、まず何をメモしたら良いのかもわからないと思いますのでテンプレートを作成してみました。
お子さん本人がメモしていくのが難しいようであれば、保護者の方がお子さんと話し合いながらメモしてあげて、それをいっしょに文章として組み立てる練習につきあってあげると良いのではないかと思います。
もちろん、テンプレートがなくても自分でどんどん文章を書ける子の場合は、おまかせしてしまっても良いのではないでしょうか。
大人から見て美しい文章が書けたらそれはすごいことですが、お子さんが、今しか書けないような内容と文字で日記を書くことも、とってもステキだと思います。
日記や文章を書くことを楽しみながらできると良いですね。^ ^
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