通級でソーシャルスキルトレーニング!小学校でのSSTの取り入れ方

不登校とソーシャルスキルトレーニング

我が子の不登校問題に有効ではないかというご意見をいただいたことをきっかけにソーシャルスキルトレーニング(SST)についての勉強を始めました。

ソーシャルスキルトレーニングの概要を知りたい方はこちらの記事をご参照ください。

どんな子供に必要?ソーシャルスキルトレーニングの内容と効果

今回の記事では、小学校教育の中でなぜ今ソーシャルスキルトレーニングが注目されているのか。また、小学校の中ではどんなふうにソーシャルスキルトレーニングが取り入れられているのかを、自分の経験をもとにまとめたいと思います。


小学校でのソーシャルスキルトレーニング(SST)の取り組み

今回、うちの子は通級でソーシャルスキルトレーニングを受けることになりましたが、通常の学級でいうと、道徳の授業がソーシャルスキルを向上させる取り組みと言えるかと思います。

あるいは、学級での話し合いの時間などで、クラスのみんなで話し合うことや、クラス遊びなどでみんなで活動することも、ソーシャルスキルトレーニングのひとつと言えると思います。

道徳の授業では、あるシチュエーションの中で登場人物がなんらかの選択や行動をしたことについて、みんなはどう思う?と話し合う、という授業の進め方が多いかと思います。

通常級の場合は30人以上いる生徒に対して先生が一人ですが、通級だとこれを生徒1〜2人に対して先生ひとりで対応してくださいます。

そして、例題のシチュエーションのときにどういう対応が考えられるかなどについて、より生徒に寄り添ったかたちで話し合いをし、実際の行動としてどうするのが良いのかについて意見を出して話し合ったりします。

道徳の授業の場合は道徳の教科書が例題になる場合が多いと思いますが、ソーシャルスキルトレーニングの場合は冊子や絵カードが使われることが多いそうです。

また、通級という小集団の中での人間関係やトラブルについて、時には実際に起きたことを例題にして話し合ったりもするそうです。

絵カードなどでも学べることは多いですが、実際に起きた出来事について話し合うほうが想像がしやすく対応も考えやすいのだと思います。

それを繰り返すことで、自分の表現の引き出しを増やすことになり、だんだんとソーシャルスキルが培われていくとのことでした。

コミュニケーションに課題があり、ソーシャルスキルに不足があるタイプの子供にとっては、学校は決して居心地の良い場所ではないのだと思います。

ソーシャルスキルトレーニングも含めた通級の先生方との関わり自体が、子供にとってはコミュニケーションのトレーニングにつながるのだと思います。

たくさんの先生方に関わっていただけることに感謝して、家でもできるだけのことをやっていきたいと思います。

通級でソーシャルスキルトレーニング(SST)を受けるには

学校や教育委員会の方針によって、具体的な教育方針は異なると思いますので、まずはお子さんが通常級以外のケアが必要かどうかを判断する必要があると思います。

ソーシャルスキルトレーニングのことはいったん端に置いて、お子さんについての心配な点を小学校の先生に相談されると良いと思います。

担任の先生が一番見てくださっている時間が長いと思いますが、もしなんらかの理由で相談しづらいようであれば小学校に付属のカウンセラーの先生とお話する時間を持つのも良いかもしれません。

あるいは、教育委員会にも教育相談というものがありますので、そちらで相談してみるのも良いと思います。

学校が大嫌い!そんなうちの子がソーシャルスキルトレーニングを受けるまで

冒頭でも触れましたが、うちの子の場合は小学校3年生から学校が苦手になってしまいました。

「何が苦手か」という部分は、本人はいろいろと話すものの、行動などを見ていると、言葉として表現しているものがすべて本音ではないようでした。

小学校の先生とも何度も面談を重ね、発達自体に問題がある可能性もあると思い、教育委員会の教育相談で発達検査をお願いしました。

結果は、平均程度の部分と、平均よりもかなり高い数値の部分があり、その開きが本人の負担となっている可能性があるということでした。

発達障害のような名前がつけられることはなく、検査をしておしまい。

それでも本人が学校が嫌いであるという状態はまったく改善していないわけですから、親としては何の解決にもなっていません。

検査結果を学校にも提出したところ、うちの子に足りないのは「ソーシャルスキル」ではないかというお話をいただき、より手厚く学ぶことができる通級というかたちでのケアをお願いすることになりました。

クチコミも参考に!SSTへの地域の取り組み

お子さんにはソーシャルスキルトレーニング(SST)が向いているかもしれません。

そう先生から告げられた後、いろいろと検索してについて調べました。

まずびっくりしたのは、ソーシャルスキルの向上を願っているのが子供ばかりではなく、むしろ検索結果の中には大人向けのトレーニングの話が多かったことです。

もちろんお子さんのために情報をまとめていたり、情報をさがしていたりする保護者の方たちもたくさんいました。

クチコミの中で、都道府県や地域によってソーシャルスキルトレーニングへの関心の高さが違うというお話を見かけました。

地域によってはトレーニングを受けられる機関をさがすのが大変だったそうですが、少しずつ広く受け入れられているようですので、以前は行われていなかった機関でも現在は行われているという場合もあるかもしれません。

ソーシャルスキルトレーニングをお子さんに受けさせることを望んでいらっしゃる保護者の方は、少しずつでも諦めずにさがしてみると良いかもしれません。

また、学校や教育相談などでも、以前に問い合わせをして時間がたっているなら、再度相談してみると、取り組みが開始している可能性もあるかと思います。

まとめ

もともとソーシャルスキルトレーニング(SST)は、高機能自閉症や、アルペルガー症候群、ADHDなどの課題を持った子供へのサポートのために行われてきたトレーニングだそうです。

それが、最近では、いじめや不登校の問題が起きる根底にはコミュニケーションの問題があり、その改善のためにソーシャルスキルトレーニング(SST)が有効だという研究があり、以前と比べて広く受け入れられるようになってきているようです。

また、もともとのトレーニングの方法が遊びを取り入れたような形のため、小学校でもレクリエーションとして取り入れやすいというのも、導入が増えている理由かもしれません。

熱心な先生であれば小学校の普通学級の中でもソーシャルスキルトレーニングに役立つ遊びを取り入れることがあると思いますし、校内、あるいは校外の通級でソーシャルスキルトレーニングを受けられるようになっている場合もあります。

大人も人間関係に悩むことがあると思いますが、子供の問題は自分でない分尚更胸が痛むこともあります。

自分の問題を自分で解決して乗り越えていってほしい。

でもそのために無理をさせてしまったらどうしよう。本当は見た目よりもずっと傷ついていたらどうしよう。

自分のことなら我慢できるのに、子供のことになるとどうしても焦ってしまったり、やるせない気持ちになったり。

本人に強くなってもらうために、応援できることは応援して、効果があるかもしれないことは対応してあげたいですよね。

SSTについていっぱい調べたりして大変だったけど、それもなつかしいね。そう言えるようになるの日が早く来ると良いなと思っています。^ ^

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