ASD(自閉症スペクトラム・アスペルガー)の基礎知識

ASD(自閉症スペクトラム・アスペルガー)の基礎知識

学校大嫌いなうちの2番目さんについて、教育相談を受けたり、学校に相談したり、病院にかかったりしましたが、明確な病名は現時点ではついていません。

ですが、悩みを持つ親としては、当たり前ですがいろいろなことを検索しちゃうわけです。

で、ずいぶん前からうちの子がだいぶ当てはまると思われる発達障害があります。それがASD(自閉症スペクトラム・アスペルガー)です。

今回は、我が子の問題と向き合う過程で知った、ASD(自閉症スペクトラム・アスペルガー)についてまとめてみたいと思います。


ASD(自閉症スペクトラム・アスペルガー)って何?

ASD(自閉症スペクトラム・アスペルガー)とは、発達障害の一種で、物事への興味の持ち方や感じ方、反応などが平均的な人とは違うという特徴を持ちます。

ざっくりいうと、空気が読めなくて人との関わりが難しいタイプの人、という感じなのですが、もう少し詳しい例をあげます。

  • 視線があまり合わない。
  • 表情がとぼしかったり不自然だったりする。
  • 周りの空気を読んで適切な対応をとることが難しい。
  • 「暗黙の了解」が理解できない。
  • 本人だけのこだわりが強く譲れない。
  • 言葉の裏にある相手の気持ちを察することができない。
  • 自分の気持ちを人に対して表現することが難しい。
  • 一人遊びが多い。
  • 感覚が過敏で洋服のタグなどを嫌がる。
  • 予想外のことが起きると思考停止してしまう。

私が調べた範囲で並べてみるとこんな感じです。並べてみただけで10コあるのですが、うちの子の場合この中でバッチリ当てはまるのは7コ。

ただ、私の周りを見る限り、ASD(自閉症スペクトラム・アスペルガー)と医療機関で診断される場合は、小さい頃からこの傾向が強い場合が多いように思います。

早い子だと2歳になる前にこの傾向が現れているそうですが、うちの子の場合は小さいときには上記のような傾向があまりなかったため、医療機関の診察でも小さい頃の様子をお話すると、この症例からは外れるようです。

ASD(自閉症スペクトラム・アスペルガー)の子が困ること

うちの子の話だけでなく一般的に、ASD(自閉症スペクトラム・アスペルガー)の人が困難に感じる場面は以下のような感じです。

  • 感覚が過敏なため、においや味、感触や音などに敏感で、うるさい場所にいることなども苦しいのに理解されづらい。
  • 失敗への恐怖心が強く、人前で何かするときの緊張がハンパない。
  • 感想など自分の気持ちや考えを他の人のわかるように表現することが苦手で異様に緊張。
  • 突然予定が変更になるなど、予測がつかないことが起きると思考停止してしまう。
  • こだわりが強く執着も強かったりして、でも他人の気持ちを察するのは苦手なので空気が読めない行動をして誤解を生む。
  • 面接やスピーチなどを異様に怖がるので進路や就職の際のハードルになる。

ああもう、書きながらなんだか心配になってちょっと落ち込んできました…。

冒頭でも書いた通り、明確にASD(自閉症スペクトラム・アスペルガー)と診断されなくても、グレーゾーンにいる人はたくさんいると思います。

かくいう私もうちの子ほどではないのですが結構当てはまります。薄いグレーといったところ。

上記の中のいくつか当てはまる困難に対して、自分はどう対処してきたかと掘り下げて考えることが我が子の役に立つと、前向きにとらえるようにします。

落ち込んでたって仕方ない!改善するためにできること

感覚が過敏なことについてはすぐにどうこうできるものではないので、できるだけたくさんのものと触れ合ってもらって許容範囲を知っていき、対応できるものを増やしていくしかないかなと思います。

人の気持ちを察することができない点や、予測がつかないことに対してどうして良いかわからなくなってしまう状態をどうにかするために有効なのは、自分自身の場合もそうですが、経験のパターンを増やすことだと思います。

これは実際の人生経験を積むのでも良いですが、それはASD(自閉症スペクトラム・アスペルガー)の傾向がある人にとっては大変な苦痛を伴うと思います。

なので、例えばスピーチや面接等をする必要があるなら、練習を何度も重ねて慣れていくという方法があると思います。

そしてそれ以前にコミュニケーションに難がある場合に役立つのはSST(ソーシャルスキルトレーニング)だと思います。

子供のうちにSST(ソーシャル・スキル・トレーニング)を受けることで、仮想の経験値を増やしていけるのではないでしょうか。

あくまでもトレーニングなので実際の経験よりもハードルはぐんと下がりますし、対応が不適切であれば、より良い対応の仕方を学ぶこともできます。

SST(ソーシャル・スキル・トレーニング)については以下の記事もありますので参考に。

どんな子供に必要?ソーシャルスキルトレーニングの内容と効果

無料で始めるソーシャルスキルトレーニング|お金をかけずにできること

おうちでソーシャルスキルトレーニング!家庭でできるSSTを調べました

通級でソーシャルスキルトレーニング!小学校でのSSTの取り入れ方

まとめ

あらゆる発達障害は明確に白黒つくものではないと思います。うちの子の場合は小さい頃の様子などが完全に当てはまるわけではないため、おそらく明確にこの病名がつくことはないでしょう。

ただ、親の目からみるとかなり当てはまります。そして、親である自分自身もだいぶ当てはまる。

完全な子供も完全な大人もいません。グレーゾーンに位置するひとはたくさんいると思います。その中でもまた濃いグレーなのか薄いグレーなのかは人それぞれで、完全に分類することはできません。

そして、分類できたからって何も解決しない。

いろんな個性の人がいる中で人間は生きています。できることがあるのも個性だし、できないことがあるのも個性。

最終的には自分の人生を自分で生き、幸せだと思えたらそれで十分だと思います。

個人的な考えとしては、うちの子の苦手もうちの子の個性。それを矯正しようと思うのは基本的には間違っているのではないかと思います。(人の迷惑になる部分については何度でも声かけしていくと思いますが。)

なんだか他の子たちと違うめんどくさい子だなぁと思うこともありますが、「みんなと同じ子」なんてどこにもいないので、ちょっとめんどくさそうな個性の子なんですね。うちの子は。笑

そのめんどくさい個性までも活かして、自分の人生を自分で選び取って生きていくことができるよう、私は自分にできることをしていきたいと思います!

今日書いたことが、同じような悩みを持つ方のお役に立つ部分があれば幸いです。

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