不登校予備軍3年目

不登校予備軍3年目

我が家の不登校予備軍の子、2番目さんが学校をイヤがるようになって3年目。

2年目も日々私が学校に送りつつなんとか学校に通い、3年目、今年度の始めは良い調子で学校に通えていました。

そんな子の、「学校嫌い!」な日々の3年目の様子をつづりたいと思います。


不登校予備軍の子が感じる「教室」に対する恐れ

小学校5年生、7月になった今、2番目さんが参加できている授業は半分以下です。

3年生の1学期途中から、はじめは「担任の先生がこわい」という理由で学校に行くのを嫌がるようになり、その先生以外の授業も出られないものがちらほら出てきました。それでも親が学校に送ることでなんとか学校を休むこともほとんどなく過ごしてきました。

そんな子も今年で5年生。5年生の始めは、「そろそろ他の子と同じように学校に通えるのでは!?」と思うくらいのがんばりでほとんどの授業に参加していました。

が、5月の連休明けあたりから教室に入ることを恐るようになり、また保健室登校の日々になりました。

なぜ教室に入るのが怖いのか話を聞いてみると、一度教室に入ってしまうと、先生に気持ちを打ち明けるのが苦手な2番目さんは、その後苦手な授業になっても逃げ出すことができない、という、本人なりの理由を話してくれました。

学校が苦手な子のための居場所

うちの子の場合は、「学校全体が苦手」と本人は言うものの、休み時間などにお友達と遊ぶことは楽しめているようです。

それならば、学校というものすべてが苦手というわけではないように見えます。

それでも教室に入るのが怖い。

それは、一度入ってしまうと、その後逃げ出すことがなかなかできないことに対する不安があるようです。

これは不登校児を持つ親と子のわがままだろうとは思いますが、もしも、授業に参加するのが苦手な子や、学校が苦手な子のための居場所があったなら、ここまでつらく感じずにいられるのかなと思います。

海外でも、授業の妨害をしてしまう子に専用の部屋を設けて居場所を与えたところ、彼らはすすんでその部屋に行くようになり、授業もスムーズに進むようになったという事例を本で読みました。

それは実現するには難しいものだろうとは思いますが、もしもそういう場所があったなら、子供ももう少し前向きな気持ちで「学校」というものに向き合えるのかも、と思います。

親に守られていた時期を終え、自分でひとりの人間として「学校」という社会に出ていく時期、大抵の子はそれをなんとか乗り越えられるとしても、それを厳しいものと感じてしまう子はうちの子だけではないと思います。

学校が苦手な子にとって、教室って怖いんです。

多くの子が平気だからってすべての子が平気とは限らない。泣きたくなるほど、震えるほど、時には吐いてしまうくらいにその場所を恐れる子もいます。

そういう子のための居場所がないことが、残念だなと、そういう子の親である私は思います。

今ある条件でやっていく

不登校の子や不登校予備軍の子のための居場所を用意しない学校が悪い!とは私は思いません。

学校の先生方がとても協力的にやってくださっていることを私は知っています。なぜなら、これまでの、うちの子が学校を苦手に思うようになった期間、私は毎日子供を学校に送ってきたから、先生方や学校の対応を目にしてきました。

今現在の学校の制度やシステムは変わらない。大抵の子供がそれで過不足なく過ごせているのだから、一部の子のために例外を用意することだけが正しいとは思いません。

不登校予備軍の子供たちの居場所があったらというのは心からの希望ですが、それがないことに不満を訴えるのは不毛なように感じます。

長い目で見たら、そういう子たちもやっていけるような環境をつくってあげることが、今の日本の社会では必要だとも思っていますが、今ないものを嘆いていても仕方ないと私は思っています。

今ある条件、環境の中でやっていく。

その時、目の前にあるものを使って、自分らしく生きていく道をさがすという「人生の学習」は、うちの子にとってはとても有意義なように思えます。

できること、できないこと、人間には個人差があり、自分にはできないことがある。それを理解することは、自分だけでなく他の人間の「できない」ことを理解することにつながるのではないでしょうか。

自分の人生をどうするかは自分にかかっている

当たり前のことですが、自分の人生は自分のためにあります。

学校大嫌いなうちの子の人生は、うちの子が自分で作り上げているものです。

人生に対する責任は、どうがんばっても親が代わってあげることのできないものだと思いますので、私は時々、子供にその事実をそのまま伝えます。自分の人生の責任は自分で取るのだと。

あなたの人生はあなたのもの。

日々子供のために自分の時間を使って学校に送っている私は、果たして自分の人生を無駄にしてるのでしょうか。それは私自身もよく自分も問いかけることです。

私は自分で選んで、自分の子に付き合っています。私の人生が私のものだから。

仕事で忙しくて、少ししか付き合えずに会社に向かう日もあります。遅刻してしまっても廊下で涙をこぼす我が子のそばにいる日もあります。

私は自分の人生を自分で選んで、自分の子に付き合い、自分の子の人生を見守る時間を与えられたこともギフトです。

仕事が忙しくてもう付き合いきれないよ!と感じる日もあります。だって人間だから。笑

でも、他の子と比べてどうにも面倒なように見える、学校大嫌いな我が子を見守る日々は、私の人生にとっても必要な時間なのだと思います。

もしかしたら近いうちに、子供に付き合う時間を優先するがゆえに、仕事を失う日が来るかもしれません。

でも、その程度のことで失われる仕事なら、それは始めからその程度のこと。会社はその程度の評価でしか私を見ていないということだと思います。

それならまた別の仕事を探せばいいだろうけど、自分から仕事を捨てることもする気がありません。自分で選んで、やりたくてやっている仕事だから。

自分の人生を自分で選ぶための勉強を私は日々続けていくし、子供の応援もしていきます。

自分の人生を人のせいにしないということを、身をもって我が子に示す機会を与えられたのかなと思ったりしています。

まとめ

明日もきっと、うちの子は学校に行くのを嫌がります。暗い顔をして、私の後ろから重い足取りで通学路を歩くのでしょう。

あの子が他の子と同じように「行ってきます」と言いながら家を出る日は遠いかもしれないし、もしかしたら来ないかもしれない。

そういう生き方がうちの子の生き方だと認めて、そこから起きる私の人生の変化を子供のせいにすることなく生きていきたいなぁと考えます。

私は自分で選んでこのこの人生を生きています。

いつも心の中でそう言えるようにして過ごしていくことが、今とても大切なことのように思えています。

子供が学校に行かなくても良いとは思わないし、私自身が今の自分の仕事を軽く思っているわけでもない。ただ、今の私の人生は別にそんなにつらいものでもないなと思います。

いつか「あなたのためにお母さんはがんばっていたのに!」とか「あなたのせいで私は苦労した!」と、自分の人生を子供のせいにする日が来たら嫌なので、いつでも自分で自分の人生を選んだということを忘れずにいたいと思います。

学校にふつうに通えたほうが、生きるのは楽だと思うけど、なかなか学校に通えない、ちょっとだけ面倒な人生を選んだのはうちの子なので、私はそんなうちの子のお母さんとして、自分自身の人生を無駄にしない範囲で付き合っていけたらと思います。

がんばれうちの子!学校ってすごく恐ろしく感じることもあるし、家族以外の他人ってすごく怖く感じられることもあるけど、年をとっていくうちに平気になっていくこともたくさんあるよ!人生はどんどん楽になって、今の私のように日々の生活や仕事を幸せに感じられる日が来るよ!

お母さんは自信を持ってそう言えます。

だって私も、あなたと同じように、学校が死にたくなるほど大嫌いだったんだもの!(´∀`)

最後までお読みいただきありがとうございます。
更新の励みにポチっとしていただけるとうれしいです。^ ^
▼▼▼

にほんブログ村 子育てブログへ 







コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です