学校の勉強をしていくにあたって、どの教科でも必ず記憶力が必要になります。
子供の記憶力を少しでも強化してあげることができたら、学習するのがすごくスムーズになるのになと思い、記憶力の向上について調べていたところ、「運動と記憶力の関係」がなんだか面白そうだったのでまとめてみることにしました。
子供だけでなく大人でも、生きている限り記憶力は必要です。ちょっとした習慣づけで記憶力がアップするなら試す価値はあると思います。
有酸素運動をすると記憶力がアップする!?
アメリカで実際に行われた取り組みで、「0時限授業」というものがあったそうです。この取り組みが注目されたのは、対象になった生徒たちのテストの成績が大幅にアップしたからでした。
どんなことをしたかというと、通常の授業の前に生徒たちに有酸素運動をしてもらうというもの。具体的には、心拍を上昇させる目的でトラックを走ってもらったそうです。
その後、心拍が落ち着いてから通常の授業にうつる、ということを行ったところ、生徒たちの成績がアップ!
この、「勉強前の運動」にどんな効果があったかを考察したところ、以下のような効果が考えられるそう。
- 運動によるストレスの軽減。
- 脳への血流が増えたことで脳が活性化。
特にこの2番目が重要だったみたいです。
ここをもう少し詳しく解説します。
脳が活性化されたタイミングで働かせる!
有酸素運動によって脳が活性化されている状態になっているときに、記憶する作業を行うことで、記憶が通常よりもしっかりと定着されます。
もちろん、だーっと走ってぜーぜーしながら勉強しましょうってことではありません。笑
ある程度以上心拍を上げて、脳への血流が増えて活性化されてから、休憩して落ち着いたタイミングで学習すると、脳の神経回路が活発なときに「記憶する」というお仕事をしてもらえるため、効率が良いということです。
また、この時にあまり時間をあけすぎてしまうと、せっかく活性化した脳がまた通常運転に戻ってしまうので、運動後休憩して30分〜1時間くらいたった頃が学習にはちょうど良いタイミングのようです。
全力で遊んでから勉強することで効率アップ!
ここまでのお話をまとめると、心拍をアップさせて、一段落してから勉強するのが、記憶力という観点から見るととても効率が良いということ。
ということは、小学生が学校から帰ってきて、ランドセル放り投げてダッシュで遊びに出かけるという習慣は、すごく良いことなのかもしれません。^ ^
しっかり遊んで運動してから落ち着いて学習。これを習慣にすると効率的かも!と思ったのですが、実際の子供たちの行動を思い返してみると、全力で遊んで、疲れて帰ってきて、おなかがすいて、ごはんを食べたら眠くなるんですよね…。
日常生活に組み込みながら記憶力をアップさせてあげるには、もう少し工夫が必要なようです。
疲れてごはん食べて眠くなるなら、遊びにいく前にしっかりおなかにたまるおやつを食べさせてから送り出すと良いかもしれません。
あるいは、運動して帰ってきたら、ごはんの前に集中して宿題や勉強を終わらせてもらうことができるとすごく効果的ですね。
アルツハイマーや認知症から考える運動と記憶の関係
日常的にウォーキング等の運動を取り入れることは、アルツハイマーや認知症の予防に対して効果があると言われています。
これも先に説明したような、脳の活性化から考えていくと道理にかなった話です。
いかに脳を活性化させ、良いタイミングで活性化した脳にお仕事をしてもらって、効率的に活用するかを考えることは、学習にも健康にも効果的です。
単純に、「心拍をあげる程度に運動してから学習する」だけでも効果はあると思いますが、これを習慣化させることでさらに効率良く学習することにつながるのだと思います。
まとめ
人間が疲れたと感じる時、それは肉体が疲労している状態だそうです。
例えば大人でも「仕事をがんばったから頭が疲れた」と感じることがあると思います。ですが、正確には、脳は疲れることがないそうで、頭が疲れたと感じるときに、実際に疲れているのは、目や肩や腕の筋肉だったり、座ったままになって動かしていない背中や腰だったりするそうです。
そしてこの肉体の疲れをとる際にも、「休む」以外に「走る」「歩く」などが効果的な場合もあるそうなので、ちょこっと時間があったら体を動かすというのは、いろんな意味で良いのですね。
子供だけでなく私自身も、記憶力が今以上に落ちないように、たまには体を動かすようにしようと思いながら、今回のお話をまとめました。笑
みなさんも親子で身体を動かして、楽しく学力向上できますように!
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