子供の字が汚いことに不安を感じているのはあなただけではありません!できることならきれいな文字を書く子に育って欲しいですよね。そんな方にお伝えしたい、きれいな文字を書く子に育てる5つのコツはこちらです。
詳しく解説していきます。
実は盲点!鉛筆の持ち方を正しくするだけで簡単に解決できる
大人の場合は手の力が強いので、変な持ち方でも慣れちゃった人ならふつうに文字を書けます。が、まだ手の力が弱い子供の場合は、持ち方がおかしいと更に力を入れるのが難しく、結果的にきれいな文字を書けない場合があります。
小さい子が絵を書くときにクレヨンを握りしめて描くのを見たことがあるでしょうか。あれは、小さな子は手の力が弱いから、握らないとクレヨンにうまく力を伝えることができないためです。
そもそも「鉛筆の正しい持ち方」がどうしてできたかと考えれば、それは日本語の文字のいろいろなかたちを書くにあたって、その持ち方が一番楽に書けるからだと思います。
例えば鉛筆をにぎるように持ってしまった場合は、その分指先で調整できるはずの動きができなくなるので、細かい部分が思ったように書けなくなります。「す」のまるの部分が書けないとか、左へのはらいは良いけど右へのはらいが難しいなどの問題が出てきます。
また、小学生くらいの子供の場合は、はじめは正しい持ち方ができていたのに、力を入れようと力みすぎてだんだん持ち方がおかしくなってしまう場合がありますので、時々チェックしてあげると良いかもしれません。
良い姿勢を作ると文字が綺麗になる上に目にも優しい
文字を書くために良い姿勢が大切なのは、目線が正しくないと、文字の正しいかたちを認識できないからだと思います。
背筋をのばして机に対して正面に座り、机とおなかはこぶしひとつ分くらいあけて、書くものを真正面に置く。
足がぶらぶらしていると体の中心に力が入れづらく、体をまっすぐに保つために余計なエネルギーを使うことになるので、足が床につくようにしてあげるのも大事だと思います。もしイスが高いなら足を置く台を用意してあげと良いです。
ひじは机に置かずに、手の動きと連動させて動かします。わきがあいているとひじが浮いてぐらぐらしますので、自然な感じにわきがしまっているようにしてあげてください。
子供に「わきをしめて!」と言うと、不自然にぎゅーっとひじをおなかのほうにくっつけたりするので、そうならないようにそっと大人が手をそえて調整してあげると良いと思います。^ ^
リーダーつきのノートで文字の書き方をお絵描きのように説明
ノートはマスが大きめのリーダーつきのものが良いと思います。小さい子にとっては文字を書くことはお絵描きの延長に近いので、絵の描き方を教えるように説明してあげたほうがわかりやすいみたいです。
リーダーつきのノートの、文字ひとつ分の四角に十字のリーダーがついている田のようなかたちのマス目。この田のかたちを4つの四角として「左上は1番目のお部屋」「右上が2番目のお部屋」と説明します。左下が3番目、右下が4番目です。
「い」を書くなら「1番目のお部屋の左寄り、高さは真ん中へんから、下に向かって線をひいて…」というような説明の仕方をすると子供には伝わりやすいようです。
我が家の話をすると、本格的にひらがなを学ぶ1年生のときの担任の先生によって、子供の文字への理解に差がありました。
3人の1年生のときの先生で、一番字がきれいで教え方も上手だったのは一番上の子の先生でした。1年生のすべてのクラスで硬筆を廊下に貼り出した際に、その先生のクラスの子たちだけ明らかに全体的に字がきれいでびっくりしたのを覚えています。その先生が子供たちに文字のかたちを説明するのに使っていた方法が、上記のような説明でした。
繰り返すことで正しいかたちをしっかり記憶
先ほどお話した字を教えるのが上手な先生ですが、2番目の子と末っ子の先生と比べて、明らかにひらがなの宿題をたくさん出していました。
毎日1文字ずつですが、A4の紙いっぱいに十字リーダーつきのマスが書かれていて、そこにびっしり同じひらがなを書くという宿題です。
毎日子供たち全員の、すべての文字をざざーっと確認してくださって、4つのお部屋のルールからはずれるとそれを指摘してくれて、赤ペンで直してくださっていました。1文字も直されない生徒は全体に大きな花丸をもらえるので、みんなそれを目標にがんばっていました。
何度も何度も繰り返し書くことで、正しい文字のかたちを子供たちに染み込ませるんだなぁと思いました。
マス目のリーダーを4つのお部屋と表現したり、文字のかたちを大げさに説明することで子供たちが飽きずに書くことができたのだと思います。
良いところを見つけてたくさんほめてどんどん伸ばす
そうして繰り返し同じ文字を何度も書いていくと、子供たちも疲れてきます。疲れたらムリせず少し休憩して気分転換しましょう。^ ^
そしてあらためて子供が書いた文字を見直して、上手に書けたところをほめてあげてください。何度も書いていれば、どんなに字が汚い子でも必ずほめるところがあります!笑
ダメなところや失敗したところを指摘していくのではなく、うまく書けたところをほめてあげてください。
大人から見ればダメなところのほうが目についてしまうかもしれません。そんなときは、「このかたちだと『や』が『か』に見えてしまうかもしれないね。ここをこういうふうに直すとかっこいい『や』になるよ」というように、客観的に見た事実を伝えてあげると良いと思います。
教える大人がイライラしたら子供はもっとイライラします。繰り返し書くということだけでも子供にとっては面倒なことですので、できたことをひとつずつほめてあげることが大切だと思います。
まとめ
文字を書くというのは一生続くことです。どうせなら人前で書いても胸をはれるようなきれいな字を書けるようにしてあげたいですよね。
教えたくても自分の文字に自信がないという方はこういう本もお役に立つのではないかと思います。どんな教材を使うにしても小さい子に練習をさせるなら大人のサポートがとても大切です。ムリせずできる範囲で、親子で一緒に楽しく学べると良いのではないでしょうか。
文字をきれいに書くのにも個人差はあります。真似して絵を書いたりするのが上手な子は上達が早いですし、頭の回転が早い子のほうが字が汚いという話もあります。気長につきあって楽しく学んでいけると良いですね。
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