なんだかうちの子は勉強に対してやる気がないみたい…。
小学校の中での子供の様子は見えないから、余計に心配になりますよね。なんとなく無気力そう。やる気がないみたいで心配。そういう話はよく耳にします。
本当に子供にやる気がないのだとしたら、まず変わらなくてはいけないのは子供ではなく親のほうかもしれません。
子供は親の声を毎日聞いて過ごします。子供のやる気を引き出すための声かけや言葉使い、改めて考えてみませんか?
ネガティブな表現が子供の気持ちも暗くする!「だけど」「でも」を減らす
自分の口癖、よく使っている言葉ってわかりづらいものです。自分でも気づかぬうちにネガティブな表現を日常的に使っている可能性があります。
女性によくある言葉が「〜だけど」「でも」です。
これは私が以前通っていたコミュニケーションに関する勉強会で指摘されたことですが、私自身も「〜だけど」という言い方をよく使っていたようです。
そして、ひとの話を聞いたあとに返す言葉の最初に、相手の意見と反対のことを言うわけでもないのに「でも」と言ってしまうことがあったようです。
自分自身ではなかなか気づかないのですが、この話し方を聞いているほうからすると、なんとなく自分が否定されているような気持ちになるのだそうです。
例えば子供に部屋を片付けて欲しいときに「片付けてほしいんだけど!」と言ったとします。「部屋がきれいなほうがくつろげるんだけど、この部屋は散らかってるみたいだから片付けてくれたらうれしいな」という意味で言っています。
ところが、「〜だけど」という言い方で終わる話し方をしてしまうと「私は〜〜をのぞんでいるのだけど、あなたは叶えてくれないのね」という諦めの雰囲気を含んで、実際に伝えたい気持ちよりもネガティブな伝わり方をする場合があります。
結果的に子供のやる気を奪ってしまっているのかもしれません。
あなたの気持ちをまっすぐに伝える言葉の選び方
子供だけでなく大人でもそうですが、毎日、「あなたにしてほしいことがあるけど、どうせしてくれないでしょ」というメッセージを含む言葉をかけられながら過ごすことは苦痛です。
認められていない、どうせできないと思われている、と受け取られても不思議ではないのです。これでやる気が出るはずがありません。
やる気を出してほしい場合の語りかけとしては、以下のような構成で話すと真意が伝わりやすいそうです。
- こうなってほしいと思っていることがある。(きれいな部屋で過ごしたい。)
- 現状どうなっているかを述べる。(今現在部屋の中が散らかっている。)
- 自分の希望を伝える。(部屋を片付けてくれたらうれしい。)
「そんなことは前からやってる!」と思う方もいるかもしれませんが、近いことを伝えているつもりでも、ちょっとした言葉の選び方で、受け取る側の印象はだいぶ変わります。
実際、この言葉の選び方は、子供に対する場合だけでなく、恋人や旦那様などパートナーに対する語りかけでもプラスの効果を発揮するそうです。
よろしければお試しください。^ ^
大切だから心配!その気持ちは伝わっていないかもしれません
親はいつだって子供のことを想っています。信頼しているけど、でも心配もしている。それは複雑な親心だと思います。
いろいろ口出ししたくなっちゃう!でも時には黙って、ただ子供から話してくれるのを待つことができれば、それが「信頼してるよ」のサインになることもあります。
「あなたのことが心配なの」というメッセージは、受け取り方によっては「あなたのことが信頼できていないの」というメッセージになって伝わってしまう場合があります。
「大丈夫?」
「ちゃんとできる?」
「みんなと仲良くできた?」
「失敗しなかった?」
親としてはすべて子供が心配だからこそ出てくる言葉ですが、言われたほうはどうでしょうか。
「大丈夫じゃないと思われいるんだ…」
「いつだってちゃんとしてるのに…」
「仲良くできないと思われているのかな…」
「失敗するわけないのにママは失敗すると思ってるんだ…」
信じてもらえていない。そう感じることで子供のこころは傷つき、やる気も失われていきます。
言いたくなってもぐっとガマン!ネガティブな表現になるより黙ってみよう
ネガティブな質問をしてしまうくらいなら、ただ黙って子供から話してくれることを待ってみませんか? 子供の様子が知りたいならただ「どうだった?」と聞いてみてはどうでしょう。
子供が「大丈夫だったよ!」と言ったら、いろいろ聞きたくなっても、いったんそれで納得してみましょう。
「何が大丈夫だったの?本当に?何か起きたりはしてない?」
ママは知りたいことがたくさんあるけど、質問責めは「あなたを信頼できていない」というサインになって相手に伝わります。
もしどうしても話が聞きたいなら、気持ちを正直に言いましょう。言い方は上で述べた要素で伝えます。
「ママはあなたことが心配だから話を聞きたい(こうなってほしいこと)。でもあまり話してくれないから少し不安になるときがあるの(現状はこうなっている)。今日のことをもう少しだけ教えてくれないかな。(自分の希望)」
当たり前ですが、相手を責める言い方にならないように、ゆっくりとおだやかに話すことも非常に重要です。
自分から話したい。自分からコミュニケーションをとりたい。そう思ってもらうことが、やる気を引き出す第一歩だと思います。
「やりたいこと」より「面白いこと」について話そう!
子供のやる気を育てたい。主体性を育てたい。そういうときに子供の希望をたずねることがあります。そんなときの言葉の選び方について考えたいと思います。
子供にとっては「何がしたいか」よりも「何が面白いか」について話すほうが大切だったりします。
すでに「面白そうなこと」「やりたいこと」が頭に浮かんでいる場合は、「何がしたいか」と聞かれたときにすぐに答えが返ってくると思いますが、特に希望がないときには「何がしたいか」と問われても答えはなかなか浮かびません。
それよりもは「何が面白そうか」「していて面白いことは何か」と問われるほうが、ポジティブな答えが返ってくる可能性が高いです。
同じような質問ですが、「やりたいこと」よりも「面白いこと」のほうが行動に直結しない分、ただそのときの気持ちだけで答えやすく、行動につなげなくてはならないというプレッシャーがないのです。
そして人間は、プレッシャーがないほうが、本当に自分の中で興味が働いたときにやる気が出ます。
「やる気」を出すにはまずやり始めてみよう!
声かけや言葉も大切ですが、実際の行動としてやる気を出すために一番近道なのは、まずやり始めることです。
大人もそうですが、例えば「そうじしたくないな…」とそうじに対するやる気が起きないとき、とりあえず目の前にあるもので良いからちょっとだけそうじをし始めてみると、だんだんやる気が出てくるのだそうです。
「(少し面倒だけど)何かをしよう。」と思ったときに、すぐにやらずに時間をおくと、人間の脳は自動的に、それをやらずにいられる言い訳を考え始めるのだそう。
言い訳に負けないためには、思いついたら、言い訳を考え始める前に、できるだけ早く行動にうつさせるのが効果的。ちょっとしたことなら数秒以内に行動させることがすごく大切だそうです。
子供に対してもうまく声かけして、この「すぐに行動する」というクセを子供の身体と脳に覚えてもらうことで、やる気を出しやすい子供になっていきます。
声かけしたときに前向きな反応をしてもらうためにも、前の項で述べたような語りかけを繰り返し、子供のこころをポジティブで満たしてあげることが効果的です。
まとめ
ママの言葉の選び方を変えることで子供の行動に変化が起きます。
ただ、それを実現するまでにはママの習慣も変える必要があり、少し時間がかかるかもしれません。でも、少しずつでも意識して続けていくことで、子供だけでなくママ自身もステキになっていきます。
子供にやる気を出してほしい!
子供のやる気を引き出すママになりたい!
そんな変化を希望するなら、まず少しだけ、自分がどんな声かけをしているか意識することから始めてみませんか?^ ^
おまけ:学校でのやる気を出させる発言記録シート
「やる気」つながりで、我が家で使っているシートをご紹介です。
我が家の1番上の子が、いまひとつ学校で手を上げて発言するのが苦手だった時期に、毎日の発言回数を記録するシートをつくりました。
記録していくことで本人が「今日はあんまり発言できなかったな」とか「昨日よりがんばった!」など客観的に見ることができるようになり、回数をアップさせるためにがんばるようになりました。
一時期は毎月プリントして毎日記入していました。その時期には担任の先生から「最近すごくやる気出してるんですが何をしたんですか?」と質問されるくらいに授業中やる気を出してがんばっていました。
興味をお持ちの方は下記からダウンロードし、ご家庭のプリンタでプリントアウトしてご活用くださいね。^ ^
このシートについても、ただ記録することが重要なのではなく、親子で一緒に見返して話し合ったり、良くできた時にはほめたりすることが大切だと思います。
学校でのことをお子さんに聞きながら使っていただけたらうれしいです!^ ^
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※このダウンロードファイルの著作権はpuelife.netにあります。
※「もっとこうして欲しい!」「こんなプリントが欲しい!」というご要望があれば、コメント欄からご連絡ください。なかなか対応できないかもしれませんが、需要が高いようならがんばってつくります!
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