おうちでソーシャルスキルトレーニング!家庭でできるSSTを調べました

小学生のソーシャルスキルトレーニング

コミュニケーションに課題がある我が家の2番目さんに、ソーシャルスキルトレーニング(SST)が効果的ではないかと学校の先生から言われたのをきっかけに、ソーシャルスキルトレーニングについて勉強を始めました。

学校でも通級でSSTの指導をお願いすることになり、家庭でもできることはしていきたいと思います。

ということで、家庭でできるソーシャルスキルトレーニングについて調べてみることにしました。

ソーシャルスキルトレーニング(SST)の概要はこちらの記事を参考にしてください。


ソーシャルスキルトレーニング(SST)実践前にステキな考え方をご紹介

家庭での実践のためにネットやら本やらでソーシャルスキルトレーニングについて勉強してみているわけですが、具体的にやることに関しては本当にいろいろあるようです。

そのいろいろを実際にやってみる前にまず前提となる姿勢のお話をご紹介したいと思います。本やネットで調べたことの中で、この考え方は良いなと思うものがありましたので私フィルターで解釈したことを書いておきます。

まず、ソーシャルスキルというものは、多くの人たちは他人を観察して身につけていくようなスキルだけど、できないことを「劣っている」と思わずに、「まだ身についてないだけ」と考えてみる。

あるいは、うまくできていないのは、「間違って覚えてしまっただけ」と考える。

そう考えれば、まだ知らないなら学べば良いし、間違っているなら正せば良い、ということになる。

実際に私は、我が子について「なんでうちの子だけできないんだろう」と思ってしまったり、「私の接し方が悪かったんだろうか」と落ち込んだりしてきました。

でも、そんなふうに落ち込んでいるよりも、「学ぶ」「正す」ために時間を使うほうが有意義だと思えるようになってからのほうが、家庭でのソーシャルスキルトレーニングへの取り組みに対して前向きになりました。

おそらく、落ち込んだ気持ちのまま取り組んでも、途中で迷いが生じたり、うまくいかないことでまた落ち込んだり、できないことに視点を向けてイライラしたりしたんじゃないかと思うので、この捉え方はステキだなと思いました。

語彙や表現を増やす!家庭で手軽にできるトレーニング

では実際のトレーニング内容のお話にうつります。家庭で実践できるソーシャルスキルトレーニングってたくさんあるようです。

例えばコミュニケーションのための語彙を増やすためにやることはソーシャルスキルトレーニグと言えます。しりとりやなぞなぞなんかもソーシャルスキルトレーニングの一環として考えることができるそう。

自分の気持ちを表現する語彙を増やすことで、コミュニケーションでの言葉の表現の幅が広がって、自分の気持ちを相手に伝えやすくする、という意図ですので、語彙を増やすことにつながる遊びはすべてソーシャルスキルトレーニングであると言えます。

言葉や文字について調べる学習、作文などもそうですし、読書感想文なども当てはまると思います。考え方や言葉の表現についてしっかりと話し合うだけでも、ソーシャルスキルトレーニングと言えるのではないでしょうか。

その考え方でいくと、国語の授業なんてほとんどが当てはまりますよね。

想像力を鍛える!絵カードを見ながら話し合う

ソーシャルスキルトレーニングならではの内容というと、絵カードを使って、その場のひとの気持ちを想像したり、それについて思うことを言葉に出して表現させる、というのがいろいろなところで見た方法でした。

これにはいろいろな年齢に対応した内容のカードがあるそうですので、小学生に限らず、未就学時でも療育で使われています。中学生高校生に向けた内容のものもあるそうですので、幅広い年齢層の子に対して効果があるのだと思います。

例えば、転んで痛そうにしている子の絵があるとして、それがどんな状況だと思うかを話し合ったり、良いと思う対応を話し合ったあとに、役を決めて実践してみたりするそうです。

ボードゲームをしながら自然とソーシャルスキルをみがく!

あとは、すごろくみたいなボードゲームもあるようです。見た目は人生ゲームっぽいのですが、進めていく中でソーシャルスキルを楽しくトレーニングしていく工夫がされているそう。

会話をスムーズに!質問して答えてもらって答え方を学ぶ

他にも、道具を使わないトレーニングもあります。
会話の練習として、「あなたの名前は?」「あなたの家族は?」「好きな食べ物は?」などと質問していって、丁寧に答えてもらう練習をするというもの。

すぐに答えられればとりあえずは良いそうで、それを繰り返していくうちに、答えがスムーズになっていくそうです。繰り返しトレーニングしていくことにより、実際のコミュニケーションがスムーズになっていきます。

我が家の場合は私相手であれば会話はまったく困らない感じなので、質問してみたところ、どんどん答えが出てきていました。ただし、答え方がぶっきらぼうだという発見がありました。

本人はふつうに答えているんですが、答えのみを言うので雑な印象になるんです。これについては本人に伝えて「好きな食べ物は?」「バナナ」と名詞だけで答えるのではなく、「バナナです」とか「バナナが好きです」とか付け加えると印象が違うよ、という話をしました。

この会話トレーニングが進んできたら、こんなシチュエーションのときはどうする?というような、ちょっと答えが長くなるような質問で、実際に起こりそうなシチュエーションを想像して答えてもらうそうです。

道徳の授業の題材に!実際に起きたことについて話し合う

教育相談の先生からうかがった方法です。実際に起きた出来事について、「こういうときはどうするのが良かったか」ということについて話し合う、というものです。

これはひとりっこのおうちだと親子での話し合いになりますが、学校の先生が理解がある方で授業での実践を相談できる場合や、家庭でも兄弟姉妹がいる場合はよりやりやすいかと思います。

学校の授業として取り上げていただく場合は、実際に起きたことについて児童たちで話し合い、そのときどんな気持ちだったのかを想像したり、どういう対応がより良かったかについて意見をいい合ったりするそうです。

実際に起きたことであれば、ただシチュエーションを想像するよりもイメージがしっかり頭に浮かぶので、絵カード等と比べると実践的なトレーニングになると思います。

まとめ

家庭で実際にできるソーシャルスキルトレーニグ(SST)についてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか?

市販の絵カードはソーシャルスキルトレーニング用に考えられているので、それをテーマに話し合うのはやりやすいと思います。

ふつうのご家庭には絵カードはないと思いますので、状況が伝わりやすいイラスト等をネット検索して使ってみたり、絵本やマンガの絵を見て話し合ったりすることから始めてみても良いのではないかと思います。

我が家では、私が毎朝学校まで我が子を送ることで、子供同士のやりとりを目にする機会がありますので、そのときのことを、自宅で子供と話し合ったりしています。

同じような悩みを持つ方に、お役立ていただけたらと思います。

 

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