我が家の2番目さんが不登校気味であることは何度か書かせていただいてます。
毎朝学校に送っていくことでなんとか登校はできているので、定義として「不登校」には含まれません。
不登校児童生徒の定義:病気や経済的な理由以外の要因で、年間30日以上学校に登校できない、あるいはしたくてもできない子
発表されている小中学生の不登校の割合は1.26%で、年間12万6,009人。
私としては毎朝小学校に送っていく時点で結構大変なんですが、うちと同じ程度に手がかかる子たちは「不登校」に含まれない、ということを考えると、不登校事情って大変なことになっているなとつくづく思います。
そんな不登校児や不登校予備軍(うちみたいな)を抱えるご家庭では、「夏休み明け」というキーワードがかなり重要になります。
夏休み明けに向けて、自分が子供にどうやって接していくべきかという指針をつくっておくために、親としてできることをまとめておくことにしました。
我が家と同じような悩みを持つ方のお役に立てば幸いです。
不登校の子供に親がやってはいけないこと
不登校児に対する夏休み明けの対応を調べていくと、ちょいちょいこの話が出てきました。
それは、「学校に行くという約束を子供としてはいけない」ということです。
残念ながら我が家の場合は、夏休みに入ってすぐに言っちゃってました…。
「長いお休みになるけど、夏休み明けたらちゃんと学校行きなよー」って、夏休みの序盤に言っちゃってました。反省。
そして、不登校児童生徒を子供に持つ親の多くが、子供を心配して不安になるあまり、我が子に「夏休み明けにちゃんと学校に行く」という約束をさせてしまうそうです。
不登校のことを調べるにあたって、小中学生の子供たちの行動についての統計なども調べたのですが、いじめが一番多くなるのも夏休み明けだそうです。そして、子供の自殺が増えるのも夏休みが終わる時。
それらのことを調べてみて、私が思ったことは、夏休み明け〜2学期って子供たちのストレスが増える時期なのかな、ということです。
苦しい子にとってはより苦しく、他人をいじめてしまう子たちにとっても、いじめをしてストレスを発散させずにいられない時期なのかもしれません。
そんなストレスフルな時期を前にして、自分にとってつらいことを約束させられたら、きっとすごく苦痛ですよね。
幸い、夏休みの序盤以降は「夏休み明けに学校」という話はしていないので、もうこちらから学校の話はせず、プレッシャーを与えることなく、新学期を迎えようと思っています。
約束がなくても不登校の子供たちはプレッシャーを感じている
やらなきゃいけないと思っているのに、それをやるのがどうしても嫌で、つらくて泣いて閉じこもってしまうって、どういう気持ちでしょうか。
うちの子も、学校に行きたくないという意思表示をしはじめた頃は特に、泣いたり怒ったりしていました。
その当時私の心の中には、「学校はみんな行くことになってるし、学校に行かない人生のほうが、将来的にずっと過酷になるのがわかっているのに行かないなんてありえない。」という気持ちがありました。
学校は行くべきもの。
この考えは、多くの親が思うだけではなく、不登校になっている子供たちの心の中にもあるものなのだと思います。
それでも行けないから困ってしまうのです。どうしてもふとんから出られなかったり、どうしてもパソコンにばっかり向かってしまったり。
つらいんだったら、行かなくていいよー。なんてことは私は思いませんが、「今学校に行くのがつらい」という気持ちと、本人がきちんと向き合うことはすごく大きな勉強かもしれないと思います。
学校に行く理由はなんだろう?夏休みに考えてみる
ここで少し自分の頭の整理のために、学校に行く理由について考えてみます。
私の基本姿勢はずっと変わらず、「生きていく力をつけることが重要」です。
私が重要だと思うのは「生きていく力をつける」ことであって、「学校に行く」ではないです。
逆にいうと、「生きていく力」をつけることができるのであれば、必ずしも学校に行く必要はないと思っています。
ですが、現代の日本で生きていくにあたって、小学校や中学校に行かずに将来的に生計を立てて生きて抜いていくことはハードルが高いと思うので、学校に行って人並みのことを知っておいてほしい。
また、うちの子の課題は主に、コミュニケーションにあると思っていますので、「人とコミュニケーションをとる」時間がすごく重要だと思っているので、コミュニケーションをとる、という目的で、学校に行って欲しい。
だったら、学校に行きさえすれば子供が授業に参加しなくても良いのかもしれないと思うのですが、「どこまで本人の自由にさせるか」が判断しづらい部分です。
授業に出ない自由は、与えるべき自由なのか、それとも、許してはいけない甘えなのか。
私の中で答えが出ていない部分です。これについてはまだ時間がかかると思いますが、夏休みやお盆休みという、少しまとまった時間がとれるときに、考えています。
「学校に行かなくても良い」と親が心から思えるかどうか
夏休み明け、不登校や不登校気味の子供たちにとっては、また戦いが始まります。でも、いろんな気持ちの中で戦っているのは子供たちだけでなく、親も戦っています。
親が子供に対して、心から「学校に行かなくてもいい」と思えるようになると、自然と子供が学校に行くようになる。
というお話は、これまで何度も目にしています。
夏休み明けからまた学校が始まる。私は親としてどう考えているのか。学校は本当に行かなくてはいけないものなのか。
状況から考えていくと、子供をうちにひとりで置いておくわけにはいかず、かといって私が仕事をやめるわけにもいかないので、「学校に行かない」という選択肢は選べません。
でも本当にそうなのかな?という気持ちがあります。
子供の心の充電が切れてしまったから、学校に行けない。しっかり休んで気持ちの充電がしっかりできたら、自然と学校にいけるようになる。
学校に行かなくても良いという選択をして、本当に行かないままになってしまったらどうしよう。という不安。
自戒の意味を込めて書いておくと、今自分が直面している、「我が子が学校に行けない」という問題は、子供の問題ではなく、私自身の問題です。
自分の在り方を見極めて、子供と接していくことで、どういうかたちかはわかりませんが、解決へと近づいていくのではないかと思います。
まとめ
「夏休みが明けたらちゃんと学校に行こうね」という約束は、親の欲なんですね。
いろんな意見を見てみましたが、学校に行きたくない子供のために親ができることは、「学校に行く」約束をしないことと、子供の気持ちに共感することなのだと思います。
私はそこの部分をどれだけ満たせているだろうと考えさせられました。
子供の不登校は、まだすぐには解決しない問題だと思いますし、この出来事から私自身が学ぶべきことがたくさんあるのだと思います。
夏休み明けから子供が苦しまずに学校に通ってくれることをそっと祈りつつ、自分が親としてできることをよく考え、子供の気持ちの負担を少しでも減らしてあげられるように努力していこうと思います。
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